For Next Generation  Vol.03

左:岡田充弘さん 右:吉山勇樹

For Next Generation〜岡田充弘さん〜

「現在の日本の20代」と聞いて、 どんな印象をお持ちでしょうか?
弊社ではインターン生を受け入れていることもあり、「最近の若いモンは・・」ということは思っていませんね。 ただ、強く思うのは、ネットリテラシーの高まりもあり、頭の中では知っている・分かっているという ”小器用な人材”が増えているのではないか、ということです。

そういった傾向が、上の世代からすると、冷めて見えてしまっているのではないでしょうか。
もう少し熱があると、相互理解もスムーズな気がします。
「頭でっかち」な傾向が見られるということですね。
確かに膨大な情報に囲まれる日々で、知っているけれど、 やったことはない、
体験したことはない、ということが多いものです。
そうですね。とにかく行動すれば結果につながっていた上の世代の方が過ごした過去の時代とは異なり、まずは頭で考え、粛々と1つの物事に取り組む姿勢を彼らの世代は大切にしているだけの話なんですよね。
これはネガティブなことではなく、彼らの「色」として上の世代も理解をしていく必要があるはずです。

だからこそ、僕ら先輩連中がどれだけカッコ良さを見せれるかが大切なのではないでしょうか。
僕らがもっと輝かないと、彼らもそれに魅力を感じてついてくることをしなくなるでしょう。

先輩連中が勝手にあがっちゃって、評論家になってしまうと、それこそが閉塞感になってしまうのでは、と思っています。当時、キングカズこと三浦和良選手がセリエAに挑戦した際に、後に続こう!という若者がたくさん出てきたように、より大きな目標に向けて先駆者となっている姿を先輩たちは見せ続けていく必要があると思います。

さて、数々のキャリアを経て、今に至られた岡田さん。
今だからこそ話せる、若手時代の失敗エピソードや、そこから得た教訓はおありですか?
僕の場合は新卒で半官半民とも言える大企業に入りました。
新入社員という純真無垢な状態の時だからこそ、正直過ぎたことを反省しています。

というのも、ある意味”社会の適当な部分”を自分なりに許せるようになるまでに時間がかかってしまったのです。ずいぶん上司や年配社員にモノ申してました(笑)もう少し本質を見定めたり、良い意味でのナナメ読みができていれば、戦わなくて良い相手とずっと戦わなくてよかったのかもしれません。
なるほど。ここで言う戦わなくて良い相手とは何ですか?
大企業の中では、暗黙の了解とされるようなことですね。
誰も触れないけれど、実はみんな組織の中で矛盾や無駄を感じているようなことです。

実はそこに手間暇かけて立ち向かっていくより、そんな大人の事情もあるんだ、と早い段階で気づいて別の行動に移していった方が、今となってはよかったのかなぁと。
多かれ少なかれ、どの組織にも存在しますね。
抜本的な改善にはつなげようと思っても、それを知っている人は
腫れものに触るかのような、まるでパンドラの箱のような。
ここで、そういうことの存在に気づけたきっかけとは何ですか?
ズバリ、今いる枠組みを超えて、様々な人と会うことですね。
自分だったら落ち込むであろう場面に遭遇していても、何も動じずに先を見ている友人や先輩がいたりすると、自分まで、どんな問題でもやがては解決できるんだ、と思えるようになりました。

その時々で同世代の人や、少し年上の方に気づかされることが多いかもしれません。意識的に他者の意見に触れる環境を作っておくことが大切だと思います。
なるほど。確かに神戸に本社がおありとは思えないくらい、
岡田さんはアクティブにたくさんの人とお会いになっている
印象ですが、そうやって効率よく時間を創出したり、仕事を
効率化させるために実践されていることはありますか?
仕事も覚え、人脈も増え、経験や知識も増えてくると人は生産性への新陳代謝が落ちてくると思っています。
ここで大切なのは、いらないことに時間を奪われ過ぎないということです。
何か新しいことを足して行くことと同時に、何かを減らして行くことが大切になってきます。
日々、不要なものはないか?と自問自答し、即座に判断するようにしていますね。
断捨離に代表される、Not to doを明らかにしていく、ということですね。非常に共感できます。
必要か不要かを判断するためには、まずどういう所から取り組むべきだと思いますか?
まずは、自分の好き嫌いとか、得意不得意を把握することだと思います。 そもそも、自分自身のことを分かっていないことにははじまりません。
まさにやりたいこと、やりたくないこと、という軸で、まずは判断すれば良いということでしょうか?
そうですね。
簡単でも、YesかNoかきちんと判断できる基準を持っていることが大切です。 というのも、社会に出ると、自分自身で色々と「決める」「判断する」という場面が多いからです。
1つの判断によって、その先のことがガラっと変わってしまうこともあるのです。
曖昧なままにしておくクセを無くすこと、NOを言えることが大切だといえるでしょう。

人はつい難しい判断を後回しにしがちですが、迷うくらいなら「好き嫌いで決める」くらいでいいんです。
子供の頃は好き嫌いはダメ、と教えられたでしょうけれど、20代からは好き嫌いをはっきりすることが大切なのです。
最後に、今後の日本を担う次世代に対するメッセージをお願いします。
数々の先輩方とは、育ってきた環境や成功体験が違い過ぎるということは、まず前提として分かっておいて欲しいと思います。そのために参考にならないことは多いとは思いますが、人間的に共感できる部分もあるはずです。
性差・国籍による文化面の違いや、異なる世代の成功体験を広く理解した上で、自分たち世代の成功体験のあり方を考えていくことができれば、その世代におけるいい意味での「らしさ」が見出せるのではないでしょうか。
こういうもんだ、と鵜呑みにし過ぎてもダメだし、それは全く違う、と敵対視し過ぎてもダメだと。
あくまで1つの参考意見として取り入れ、オリジナルを追求することが大切だということですね。
岡田さん、ありがとうございました。

岡田 充弘
日本電信電話、プライスウォーターハウスクーパースコンサルタント、マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティングを経て、カナリアの前身で ある甲南エレクトロニクスにマネージングディレクターとして参画。事業再編、ブランド構築、プロセス改革、ワークスタイル改革、オフィス改革な ど、短期間に多くの改革を断行し、創業以来最高の業績を達成。その後も2桁営業利益率を連続達成し、製造業屈指の高収益企業へと導く。カ ナリアへの商号変更と同時に代表取締役に就任し、リモート撮影装置のトップメーカーとして世界進出を目指す。その他、企業再生の経験をもと に、インターネットを活用した中小企業への経営指導や、チーム・個人の知的生産性の向上をテーマとした講演・執筆活動を精力的に行っている。
著書:
「残業ゼロ!時間と場所に縛られないクラウド仕事術」 明日香出版社
「あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方」 明日香出版社

カナリア株式会社 次世代シューティング事業部
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